という疑問や悩みを持っていませんか?
多くの女性とって、生理は「面倒くさい」「やっかい」というイメージがあると思います。
辛い生理痛に悩まされている人は毎月訪れる生理に恐怖心を抱き、「男に産まれたかった」と思うかもしれません。
生理に関する症状がほとんどない私でも、ナプキンを変えるのが面倒に感じたり、「血が漏れていないか?」と気を揉むのがストレスになるくらいですから、生理に対してネガティブなイメージが付きまとうのは当然といえば当然です。
しかし、生理は意味もなく起きているわけではありません。
女性の健康のために必要な機能だからこそ、月に1度のペースで訪れるのです。
ピルを服用して生理を人為的に止める場合もありますが、生理が果たす役割を考えると当然デメリットも発生します。
本記事では上記のツイート内容を掘り下げて、
- 生理が起こる意味
- ピルで生理を止めることによる弊害
について詳しく解説します。
・関連記事:『【生理が長い】これって病気?病院に行くべき?原因と対策を解説します』
生理が起こる意味


生理が起こる意味について、3つの機能に分けて説明します。
生理の機能① 老廃物を排出する
生理(月経)は、以下のように説明されます。
成熟した人間の女性および高等霊長類のメスの子宮壁の最内層の子宮内膜と呼ばれる層が、周期的に剥離・脱落する際に生じる生理的出血である。
引用:Wikipedia
思春期になると、子宮の中では妊娠に備えて子宮内膜という層が厚みを増し、受精卵が着床するための準備をします。
子宮内膜は新しい生命が宿る場所であり、赤ちゃんを守るベッドのような役割をしているんですね。
しかし妊娠が成立しなかった場合は、肥厚した子宮内膜に果たす役割はありません。
意味をなさなくなった子宮内膜は子宮壁から剥がれ落ち、膣から経血が排出されます。
これが、いわゆる生理です。

このときに、子宮内膜とともに体内の老廃物や有害物質も一緒に排出されます。
つまり、生理とは単に子宮内膜が剥がれ落ちるだけでなく、身体の浄化装置としても機能するということですね。
生理の機能② 子宮内を綺麗に保つ
生理によって老廃物が排出されると、子宮の中は常に新鮮で綺麗な状態を保つことができます。
子宮の中は、身体の内部におさまっている臓器と考えられがちですが、実はそうではありません。
膣を介して外部とつながっています。

そのため、
- 細菌、ウイルス
- 市販の生理用ナプキンに含まれる化学物質
など、外界から異物や有害物質が侵入し、子宮内に蓄積する可能性があります。
生理という機能がなければこのような物質はいつまでも子宮に留まり続けることとなり、結果として生理痛をはじめとする婦人科系の症状、ひいては不妊症を引き起こす要因となるのです。
健康な子宮は、毎月の生理から作られるといっても過言ではありません。

生理は子宮を掃除するためにあるんですね!
生理の機能③ 健康のバロメーターになる
生理の経血は、体調によって質が変化することをご存知ですか?
簡単にいうと、
〇 鮮血でサラサラの経血 ⇒ 健康状態が良い
× 黒っぽくレバーのような塊の経血 ⇒ 健康状態が悪い
という指標になります。
生理で排出される経血は、3か月前からのあなたの健康状態を表します。
ここ最近の食生活、運動、睡眠、感情、ストレスといった様々な要素を反映する、鏡のような存在と考えてください。
つまり、毎月の生理は健康のバロメーターとしても機能するということですね。
「今回の生理の血はドロドロしている」と思ったら、
- 最近の食生活はどうだったかな?
- ちゃんと規則正しい生活ができているだろうか?
- ストレスを溜め込んでいないかな?
と自分を振り返るチャンスです。
健康状態を把握するという意味で、毎月の経血を観察するクセをつけると良いでしょう。
- 老廃物を排出する
- 子宮内を綺麗に保つ
- 健康のバロメーターになる
生理をピルで止めるとどうなるの?

ピルの仕組み
「ピル=避妊薬」というイメージがあるかもしれませんが、生理痛や子宮内膜症などに対して、症状の緩和を目的に処方されることもあります。
ピルは、女性ホルモンであるエストロゲンとプロゲステロンの合剤です。
人為的に女性ホルモンを注入することで、脳は「自ら女性ホルモンを作らなくても良い」と錯覚し、結果として排卵が抑制されます。

排卵が起こらなければ妊娠は成立しないため、避妊薬として使われているんですね。
さらに、本来であれば妊娠に備えて子宮内膜が肥厚するはずですが、女性ホルモンの分泌が抑制されているため、内膜は増殖しません。
剥がれ落ちる子宮内膜がないため、生理も止まります。

これがピルの仕組みです。
ピルの服用による弊害
ピルには避妊効果の他に、生理を止めることで生理痛、PMS(月経前症候群)、子宮内膜症などの症状を緩和するといった作用もあります。
しかし冒頭で説明したように、生理は女性の健康維持にとって欠かせない役割を担っています。
つまり、生理を人為的に止めることは、身体の正常な機能をストップさせるという意味なのです。
そう考えると、ピルにはメリットと同時に弊害もあるということは容易に想像できるのではないでしょうか。
具体的には、以下のようなリスクが挙げられます。
- 子宮内に老廃物や有害物質が蓄積する
- 子宮内の血液循環の低下
- 子宮筋の線維化(子宮を構成する筋が変性し、硬くなる)
- ホルモンバランスが崩れる
ピルを服用すると頭痛や眩暈、吐き気が生じることがありますが、これらの副作用は上記のように身体の機能のバランスが乱れることに起因します。
病院ではメリットばかりが伝えられることがほとんどですが、実際には明かなリスクも伴うのです。
ピルを使用する際は、同時に生じる弊害についても理解した上で服用するようにしましょう。
生理の意味を知って上手く付き合おう

- 生理には、①老廃物の排出、②子宮内の掃除、③健康のバロメーター、という3つの意味がある
- ピルは排卵を抑制し、子宮内膜の増殖を抑制する
- ピルには避妊効果、生理痛の緩和などの作用があるが、同時にリスクも併発する
生理は女性の健康に不可欠な機能です。
生理がなければ私たちは子どもを授かることはできませんし、体内には老廃物が蓄積してしまいます。
生理が来たら、「月に1度の身体を大掃除する日」と考えてみてください。
そうすれば、毎月生理が訪れることに感謝の気持ちが沸き、ネガティブなイメージもちょっとは和らぐのではないでしょうか。
思春期から始まる生理は、嫌でも30年は続きます。
生理が起こる意味を正しく理解し、上手に付き合っていくことが望ましいですね。