本記事は、こんな方に向けて書きました。
市販の紙ナプキンのように有害な化学成分を含まない、身体に優しい布ナプキン。
上記のように、「気になっているけれど、手洗いが億劫」と感じている女性もいるのではないでしょうか。
私も二年前まではその一人でした。
でも、思い切って布ナプキンに変えてみたところ、その効果は絶大でした。
- 生理期間が短くなった
- 経血量が激減した
- かぶれなくなった
など、生理に関する様々なトラブルが解消されたのです。
この記事では、
- 私が実際に2年間布ナプキンを使って感じた効果
- 布ナプキンと紙ナプキンの違い
について解説しています。

生理痛やPMS(月経前症候群)をはじめとする婦人科系症状で悩んでいる人、布ナプキンの効果を知りたい人は是非最後までお読みください。
・関連記事:『毎月起こる生理にはどんな意味があるの?【3つの大切な機能があります】』
私が体感した布ナプキンの効果

経血量が激減した
まず、布ナプキンに変えて一番嬉しかったのは、経血量が減ったことです。
元々血の量が多く、2日目、3日目は2時間もするとナプキンから血が漏れてしまうことが頻繁にあったため、仕事中は気が気でありませんでした。
現在は以前と比べると経血量は大幅に減少し、4日目以降はおりもの用の布ナプキンで間に合うので、だいぶ楽になっています。

経血量の変化には、本当に驚きでした!
生理期間が短くなった
以前の私は、生理が始まると10日間くらいダラダラと続いていました。
7日目以降はだいぶ量は減るのですが、それでも終わりそうで終わらない生理が続くのはちょっとしたストレスでした。
ところが布ナプキンに変えて一年くらいすると、6日間ほどですっきり終わるようになり、今ではかつての生理の長さが嘘のよう感じています。

生理期間が短くなったことで、温泉や旅行の予定も立てやすくなりました。
・関連記事:『【生理が長い】これって病気?病院に行くべき?原因と対策を解説します』
不正出血がなくなった
布ナプキンを使う前は度々不正出血があり、ひどい時は生理かと思うほどの出血量でした。
それに伴い、眩暈や立ちくらみなどの貧血症状も頻発。
現在は排卵期に多少の出血がみられることがあるものの、さほど気になるほどの量ではありません。

当時は、生理と不正出血のおかげで月の半分くらいはナプキンを着けていたので、それに比べると随分楽になりましたね。
かぶれにくくなった
市販の紙ナプキンを使っていた頃は、陰部がかぶれることがよくありました。
特に夏場、仕事が忙しくてナプキンを変えるタイミングを逃したりすると、すぐにかぶれて痛くなってしまうんですね。
布ナプキンに変えてからは、それが一切ありません。
オーガニックコットンのナプキンを使用しているので、温かくて下着のような肌触りです。

柔らかくて着け心地が良いということも、布ナプキンを止められない一つの理由ですね。
布ナプキンと紙ナプキンの違い

布ナプキンは肌に優しい
市販の紙ナプキンは、吸収性に優れ、使い捨てできるというメリットがある一方で、石油や塩素系の素材をベースに、吸収促進剤や香料などの様々な有害物質が含まれています。
デリケートゾーンは他の部位と比較して皮膚の吸収率が非常に高いため、紙ナプキンに含まれる有害成分が膣から吸収されるリスクがあります。
膣から吸収された有害物質は子宮に蓄積し、生理痛、不妊症、子宮ガンなどの婦人科系疾患を引き起こす要因になると考えられています。
一方、布ナプキンにはそのような心配はありません。
使ってみると実感しますが、肌に優しくポカポカと温められる感じがして、とても心地よいですよ。
布ナプキンは経済的でエコ
紙ナプキンは使い捨てですが、布ナプキンは毎回手洗いして使うことができるので、環境にも優しいです。
最初は血のついたナプキンを手洗いすることに、抵抗がある人もいると思います。
私も自分で洗うことが面倒で、なかなか使う気になれませんでした。
でも実際に使ってみると、それほど手間と感じることもなく、むしろ「今日はこんな血か~」と経血の質を観察するようになります(笑)。

経血の質は、食生活やライフスタイル、ストレスなどによって変化します。例えば脂っこい食事を続けていると、黒っぽくて粘着質な経血になります。
また、布ナプキンは1枚1000~2000円と、紙ナプキンと比べて高く感じるかもしれませんが、大事に使えば2~3年はもつので長い目でみれば経済的です。
手洗いというハードルさえ乗り越えれば、布ナプキンにはメリットしかないと思います。
布ナプキンは妊活中の方にもオススメ
紙ナプキンの使用によって不妊症のリスクが高まることを考えれば、妊活中の女性は布ナプキンに変えるべきでしょう。
もちろん、布ナプキンを使えば妊娠できるとはいいません。
でも、膣からの有害物質の吸収を抑制することは、子宮環境を改善することにつながります。
実際に、不妊症で来院された患者さんには布ナプキンの使用をすすめていますが、
- 布ナプキンに変えて半年後に妊娠した
- 生理痛が改善した
- 生理周期が整ってきた
- 生理時の不調が軽減した
というような声を頂いています。
布ナプキンを使い続けるためのコツ
とはいえ、長年紙ナプキンを使っている方からすると、布ナプキンにはどうしても抵抗を感じるかもしれません。
そこでさいごに、布ナプキンを使い続けるためのコツをご紹介したいと思います。
- 自宅にいる時間帯だけ布ナプキンを使い、外出時はノンケミカルの紙ナプキンを使う
- 汚れが落ちやすいナプキンを使う
- すぐに効果を期待しない
一つずつ説明していきます。
自宅にいるときだけ布ナプキンにする
ナプキンに付着した経血は、時間が経つと洗っても落ちにくくなります。
そのため、フルタイムで働いている女性が仕事中も布ナプキンを使うのは、難易度が高いといえるでしょう。
まずは自宅にいる時間帯だけ使うようにして、仕事中や外出時はノンケミカルの紙ナプキンを使うようにしてみてください。
このようなノンケミカルナプキンは、紙製であっても有害が化学物質が含まれていないので、安心安全です。
最初のうちは、「量の多い2,3日目は今まで通り紙ナプキンで、少なくなってきた頃に布ナプキンを使ってみる」というように併用すると、始めやすいかもしれませんね。
汚れが落ちやすい布ナプキンを使う
布ナプキンの唯一のデメリットは、手洗いしなければならないことです。
多くの方がこれを理由に「使わない」「使うのをやめた」という選択をします。
ですが、布ナプキンには様々な種類があり、汚れが落ちやすいタイプのものを選べば、それほど手洗いも面倒ではありません。
私はこちらのナプキンを使っていますが、比較的汚れが落ちやすいのでオススメです。
ちなみに、洗剤はアルカリウォッシュを使っています。
半日ほどつけ置きすると、だいたいの汚れは綺麗に落ちます。
すぐに効果を期待しない
布ナプキンに変えたからと言って、すぐに効果が得られるわけではありません。
私の場合は、半年後くらいから変化を感じ始め、一年が過ぎたころには明らかな改善を実感できました。
布ナプキンを使うことを決めたら、まずは半年を目安に継続してみましょう。
慣れてしまえば、きっと紙ナプキンには戻れないはずです。
是非、試してみてくださいね!
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